神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2016年8月19日 エリアトップへ

市政報告vol.16 多摩川・鶴見川、同時洪水に備える市独自の対策を 川崎市議会議員  末永 直

公開:2016年8月19日

  • LINE
  • hatena

 8月も中旬を過ぎ、残暑が続きます。くれぐれも熱中症等にはお気をつけください。さて、この時期は台風やゲリラ豪雨等が予想される時期でもあり、気をつけなくてはなりません。昨年施行された改正水防法に基づき、国土交通省京浜河川事務所が公表した5月30日の多摩川の洪水想定によると、浸水時の最大水位は多摩川沿いで局所的に18メートルを超えるとの予測が出ました。

 川崎市では「アミガサ事件」に象徴されるように、いかに水を制御するかが長年の大きな課題でした。アミガサ事件百年の会「趣意書」には「明治43年の水害は、史上空前の大水害といわれ、多摩川・鶴見川からあふれ出した水で、北は大森から南は鶴見に至るまで、まさに『京浜間海と化す』(『横浜貿易新報』)ありさまとなりました」と記されています。大正3年のアミガサ事件の2年後には有吉堤が竣工、大正7年には現堤防が着工しました。築堤運動に尽力した先人達に敬意を表します。

 私は、本市の洪水想定の危機管理について去る6月17日、議会で質問しました。総務企画局長は「従来は多摩川による浸水が想定されていなかった矢上川の北側まで浸水想定区域が拡大している」と答弁。矢上川北側まで浸水0・5メートルから3メートルの想定です。

 日を追って8月2日に国土交通省より鶴見川水系の洪水浸水想定区域が公表されたので本市の危機管理室職員にレクを受けました。元住吉駅前で0・8メートルの浸水が想定されていました。

 突っ込んで聞いて驚いたのですが、多摩川・鶴見川の氾濫想定は公表されましたが、最悪の事態、つまり両河川が同時に氾濫した場合の想定は「ない」のです。先の質問で総務企画局長は、「避難行動の考え方や、開設すべき避難所の見直しを図る」「洪水ハザードマップの作成等について関係局区とともに検討し、説明会の開催や市政だより、市ホームページ等を通じて周知したい」とも答弁しましたが、国が想定したらやる、といった後手後手の対策ではなく、早急に本市独自の対策が必要だと考えます。

 「すえなが」の「が」は、「ガッツと絆で安心安全の防災を」です。この夏の暑さに負けず、がんばります。

末永直

suenagayuke26@gmail.com

TEL:044-789-5823

http://suenagayuke.com/

中原区版の意見広告・議会報告最新6

市民の命を守るために〜AED(自動体外式除細動器)を屋外設置へ〜

市政レポート【9】

市民の命を守るために〜AED(自動体外式除細動器)を屋外設置へ〜

みらい川崎市議会議員団 いど きよたか(清貴)

4月19日

日本維新の会を離党しました

市政報告Vol.10

日本維新の会を離党しました

川崎市議会議員 三浦えみ

4月19日

丸子橋周辺の河川敷がますます楽しい場所になります

市政レポートNo.12

丸子橋周辺の河川敷がますます楽しい場所になります

みらい川崎市議会議員団 高橋みさと

4月12日

中原区の市制100周年記念事業(前編)

市政報告vol.103

中原区の市制100周年記念事業(前編)

川崎市議会議員 末永 直

4月12日

県議会への移籍から1年

県政報告Vol.6

県議会への移籍から1年

日本維新の会 神奈川県議会議員 松川正二郎

4月5日

町内会存続の危機

市政レポートNo.131

町内会存続の危機

自民党川崎市議会議員団団長 原 典之

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook