国民年金・厚生年金積立金の運用益累計約70兆円!年金積立金の投資運用は年金制度の防波堤! 前衆議院議員・自民党更生保護議連会長自民党再犯防止推進特命委員長田中和徳
年金の財源は保険料と税金
日本の公的年金制度は、現役世代の給与から納めた保険料収入と、国の予算から出された国庫負担(=税金)を財源としています。
公的年金積立金は年金制度の貯金
かつては、現役世代の人数が多く、高齢者世代が少なかったため、保険料徴収額が年金給付額を上回っていました。
こうして余ったお金を、将来への備えとして貯金してきたのが、「公的年金積立金」です。現在、国民年金と厚生年金の積立金は、合計で約149・2兆円。これは年金制度の貯金であり、いざという時のための安全弁なのです。
少子高齢化と年金制度の危機
しかし、少子高齢化で現役世代が減り、高齢世代が増加した結果、公的年金の財政状態は急速に悪化しました。保険料と税金だけでは、年金給付額を賄いきれなくなった年度もありました。
1970年には、高齢者1人に対して、現役世代が10人いましたが、今では現役世代が2・2人しかいません。我が国の公的年金が、今後、赤字体質になる可能性を否定できません。
10年で、30兆円以上の積立金を取り崩す
こうした不足分は、公的年金積立金を取り崩すことで補っています。
取り崩し額は毎年数兆円にも及び、ここ10年だけで30兆円以上の積立金が使われました。このまま手をこまねいていては、積立金が枯渇し、我が国の公的年金制度が崩壊の危機に瀕します。
積立金の投資運用で、約70兆円の利益
そこで、政府は2001年から、市場における積立金の投資運用を開始し、短期的に赤字が出る年もありましたが、長期的に見て大きな成果を上げています。
特に、2012年の政権交代以降、景気回復と株価上昇の好影響もあり、これまでに、国民年金と厚生年金の積立金の運用で、累計約70兆円の利益が出ています。こうした利益によって、年金積立金の取り崩し分を補填し、年金制度の持続可能性を高めることができるのです。
国民の皆様の安全安心な老後を守るため、年金制度の信頼性と継続性を高めるため、私も全力を尽くして参ります。
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4月19日
4月12日