井田病院で10月27日、総勢100人以上が参加する大規模な災害医療訓練が行われた。事前に訓練のシナリオを参加者に知らせない「ブラインド型訓練」に、同院職員だけでなく、連携する近隣病院、中原消防署救急隊、市病院局職員などが一丸となって取り組んだ。
ブラインド型訓練は、災害シナリオを管理するコントローラー役から段階的に停電や断水などの災害情報が伝えられる。それに伴い参加者がチームごとに状況を判断、対応していく実践的な訓練方法で、実施後に課題を洗い出し、より本質的な動きを検証することが目的の一つ。
訓練当日は「平日午前8時に首都直下地震が発生、区内で震度6弱の揺れを記録。周辺も甚大な被害が出ており、周辺住宅から傷病者が運ばれてくる」という想定のもとスタート。対策本部を立ち上げた後、およそ3時間にわたり行われた。
災害シナリオの管理運営は同院救急センターの鈴木貴博所長の指揮のもと、コントローラー役を関東労災病院、日医大武蔵小杉病院の職員らが務め、終了後には外部からの評価・講評も行われた。
災害対策本部長を務めた中島洋介院長は「年に1回実施しており、今年で7回目。本部の役割分担が明確になってきている。シナリオをもっと複雑にしてもよいのではないかと感じた」と話した。
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