武蔵小杉駅横須賀線口の指定喫煙場所が分煙強化型に変わる。四方にパーティションを設置するなど、厚生労働省の指針に沿った喫煙場所の設置は市内では初めて。市は、煙の拡散を軽減し、受動喫煙の防止につなげたい考えだ。利用開始は24日(火)を予定。
新たな喫煙場所は、高さ2・5メートルのパーティションを四方に設置し、出入り口には煙が漏れ出ないように2重扉のようなクランクを設ける。これまで、横須賀線口のバスロータリーそばにあった指定喫煙場所は、2メートル弱のついたてのようなものがあるだけだった。しかし、煙を上空に喚気することで分煙効果を高め、非喫煙者の受動喫煙防止を図る。また、喫煙スペースは従来の10・3平方メートルから27・2平方メートルまで広がる。
通勤時間帯などは順番待ちができるほど混雑が目立ち、喫煙場所の範囲外で煙草を吸う人が見られたため、地域住民などから苦情が寄せられていたという。利用者の多い駅で喫煙者がはみ出しているような場所については、市の職員が指導員としてマナーの順守を訴えてきたが、巡回時間外には目が行き届かず限界があった。
市は、路上喫煙防止重点区域に川崎駅や武蔵溝ノ口駅、鷺沼駅など各区のターミナル駅を指定し、指定喫煙場所を16カ所設けている。武蔵小杉駅周辺には3カ所あり、横須賀線口については十分なスペースが確保できたとして改修工事に着手した。市は同様の指針に沿った指定喫煙場所を設置したい考えがあるが、十分なスペースの確保に課題がある。市担当者は「歩道スペースを確保するなど条件は厳しいが、マナー啓発を進めながら、改善に取り組んでいく必要はある」と話す。工事期間中は喫煙場所の使用を中止、利用開始は24日を予定している。
今回の設置は、昨年改正健康増進法が公布されたことに伴い、厚生労働省が示した「屋外における分煙施設の技術的留意事項」を踏まえている。
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