市立西中原中学校(安部賢一校長)が6月25日、アメリカンフットボールチーム「富士通フロンティアーズ」の選手らを講師に招き、熱中症に関する授業を行った。生徒は水分補給や休憩頻度の必要な知識を学習。安部校長は「部活動や体育の授業での予防に役立てていきたい」と話す。
運動部の数が多く毎年さまざまな大会で優秀な成績を残すなど、熱心に部活動に取り組む同校。夏に向けて危惧される熱中症を予防するため、より専門的な知識を身に付けてほしいと中原消防署に相談。中原消防団員で、屋外での練習が多く激しい運動量を伴う同チームのアメフット選手らが登壇した。
トレーナーとして選手の体調管理を行う島貫悠紀さんが、練習時に実践している対策を紹介。気温28度以上の場合は飲料を水からスポーツドリンクに変えることや、尿の色や体重から熱中症発症の危険性を判断し練習内容を工夫することなどを伝えた。また、休憩の重要性にも言及。同チームでは2時間以上の運動で30分に1回の休憩をとったり、練習中に冷房を十分に効かせた部屋で体を冷やすなどし、対策していると話した。島貫さんは「中学生も取り入れられる対策を紹介した。スポーツに励む生徒が多いので、役立てばうれしい」と話した。
授業を受けた女子ハンドボール部の江口芽衣部長(14)は、「対策が具体的で、すぐに取り入れようと思った。休憩は木陰でし、少しでも体を冷やすよう心掛けたい」と話す。
例年5月から増
昨年5月から9月に熱中症により救急搬送されたのは川崎市内で436人、中原区内で66人。同署の担当者は「午後2時は気温が高く、特に熱中症になりやすい。こまめな水分補給で予防してほしい」と呼びかける。
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