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中原区 人物風土記

公開日:2022.03.04

古代文字を書で表現する「空(くう)の会」の代表を務める 古代から未来へ線つなげ
角田 爽玉(つのだ そうぎょく)さん(本名:角田 あけみ)
今井南町在住 70歳

 ○...「絵のように見えるけど、すべて文字」。古代文字では、2つの影のように見える文字が「並ぶ」、足形は「歩くこと」を意味し、形あるものが字として起こされる。「既成概念にとらわれず、自分が書きたいものに思いをぶつけるように表現する」。紙の上に書きなぐったような力強い書体と、ものを見たままに表す文字の素朴さに魅了された。「古代人の無意識の叫び、息遣いを感じてもらいたい」と作品づくりに取り組む。



 ○...古代文字に出合ったのは短大の授業。子どもの頃から書道を習い、字を書くことは得意だったが、指導を受けた第一人者の書家から全く違う世界を教えられた。「筆遣いや文字のダイナミックさ。きれいに書くことが一番だった自分にはカルチャーショックだった」。創作活動を続け、上野の森美術館での中国古代文字の展覧会には毎年出展してきた。



 ○...27歳で結婚して中原区へ。二人の子どもを育て上げた。音楽家として活躍する息子・崇徳さんが4年前に携わったドラえもんの映画公開記念の木版画では、題字を書き下ろした。「進んだ分野は違うけど、思いもよらぬ形で親子で作品づくりができた」と笑顔を見せる。時間があれば古代文字の辞典を開き、成り立ちや意味を調べるのが日課の一つ。「いつまで見ていても飽きない」



 ○...かつては地域の子どもたちを集めて書道教室を開いていたが、今は体験会などを通して小学生に古代文字の魅力を伝える。ダンスチームのTシャツをデザインしたときは「古代文字で舞と書いたら、書体がかっこいいと気に入られて」。ツル科の植物カズラで作った筆で書くなど、自分なりの表現法も確立しつつある。「古代から続く文字を、未来へ線としてつなげていきたい」

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