中原区長に4月1日付けで就任した 板橋 茂夫さん 多摩区在住 57歳
市民目線で、一歩先を
○…「多摩川、等々力緑地や井田山の豊かな緑、パンジー農家、商業施設や企業も集積し、可能性の高いまち」。好印象を持つ中原区だが、区役所勤務は初。防災や土木など市役所業務に従事してきた中、大切にしてきたのは現場主義。着任時も、職員への訓示よりも地域へのあいさつ回りを優先した。「温かく迎えていただけた」とほっとした表情をみせつつ、「市民目線で取り組んでいく」と力を込める。
○…忘れられないのは、防災担当だった時に起きた阪神淡路大震災。「テレビで見る衝撃的な光景。もし川崎市で起きたら」。防災計画の見直しを迫られ、大学教授や専門家らと報告書を取りまとめた。「初めは全く知識もなく、会議で話す内容も理解できなくて。でも市民を守るため必死で勉強しましたね」。その経験は大きな糧だ。
○…多摩区登戸で生まれ、今も暮らす。「川崎市から出たことがない。生活しやすいし、交通も便利。緑もあるし」。趣味は多摩川でのランニング。健康に気遣い始めた40代の頃、仲間の誘いでロードバイクにはまり、トライアスロンにも挑戦。レースや大会に出場し「気付けば20キロ痩せました」。そんな活動もコロナで制限され、昨年、家族4人の念願だった愛犬との生活をスタート。「心配だから外出する時もいつも一緒です」
○…職員への訓示で伝えたのは、スピード感を持ち行動すること。「激しい社会変化の中で、行政も一歩でも早く先に進めることが重要」。昨年、コロナワクチンの大規模接種会場の開設から運営まで陣頭指揮を執った。「目が回るような忙しさだった。でも周囲の協力があって実行できた」。その恩を忘れず、心に留める言葉は「知恩報恩」。「重責だが、支えられた分、応えたい」
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4月26日
4月19日