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中原区版 公開:2022年5月13日 エリアトップへ

朝昼晩、毎日開店している子ども食堂「じぃーじぃーず」を運営する 宮田 明さん 市ノ坪在住 60歳

公開:2022年5月13日

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食と人の温もり届け

 ○…「おいしいよって言ってもらえると、やっぱり嬉しいよね」。定年退職を前に第二の人生を考えた時、興味があった子ども食堂に挑戦しようと起業を決意。退職金を使い、昨年11月に開店してから半年。正月を除く毎日、朝昼晩の食事を提供してきた。朝5時に起き、夜10時過ぎに帰宅、休みなしでも、「雇われの身でもないし自分でやりたい事ができているから全く苦じゃないよ」。

 ○…18歳の時に都内の高級ホテルで料理人として修業を始め、居酒屋、フレンチレストラン、洋食チェーンなど、料理の道一筋に歩んできた。「厳しい世界でね。若い頃は怒鳴られたり叩かれたりしたこともあったね」というが、枝肉のばらしや魚のおろしなど難しい技術も身につけた。そんな経験を生かし、いま腕を振るうメニューは計80種を超える。副菜にもこだわり、手を抜かない。「この食堂を開くために42年間の料理人人生があったのかな」と言うほど充実感に満ちる。

 ○…趣味は自転車。「小学生の頃に住んでいた大師(川崎区)から稲城市のフルーツランドまでよく走ったね」。最近は京急線で三崎口まで行き、海岸線を自転車で滑走することも。今はそんな息抜きも必要ないほど仕事に没頭する日々。かつては独立開業を反対した84歳になる母は、息子の姿を温かく見守り、自立した2人の子も「店に顔出してくれて」と父の新たな船出を応援する。

 ○…夢は、地域に必要とされる食堂にすること。「貧困の子だけを対象にしていたら来づらくなってしまう。いろんな人がいるし、みんなに喜んでもらえるのが一番だから」。幼い頃は「鍵っ子」だったからこそ分かる食の大切さ。子どもたちだけの来店も温かく迎え入れ、ひと手間かけた料理に愛情を込める。

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