市政報告vol.84 第2次川崎市道路整備プログラム後期に苅宿小田中線2期の文言を残すための闘い 川崎市議会議員 末永 直
中原区民の皆様。道路整備プログラムをご存知ですか。現在、将来と整備する道路についてまとめた行政計画です。これをもとに道路等が整備されていきます。
「都市計画道路苅宿小田中線123期工区」なる整備計画があります。私は将来的に小田中方面から苅宿方面へと結ぶ一本の道路を整備することが必要だと考えており、これまでも強く行政に求めてきました。1期の法政グラウンド前の道路拡幅整備はすでに終了し、III期の関東労災病院横踏切の除去とアンダーパス化工事は要望叶い、工事は着工しています。2期区間は「調整路線」として道路整備プログラムに明記されていました。
問題はこの2期区間です。3期区間と1期区間をつなぐ2期。以前に調整路線へと格下げされてしまいましたが、地域住民の利便性向上に向けて極めて重要な道路整備計画です。
令和2年第4回定例会の自民党代表質問において2期区間について伺ったところ、建設緑政局長は「検討する」との答弁でした。
消えた苅宿小田中線2期
しかしながら、昨年11月19日、令和4年度から令和7年度までの4年間を後期とする本プログラム案が公表されました。目を疑いました。なぜか。これまで「調整路線」として残っていた苅宿小田中線2期の文言が忽然と消えてしまっていたからです。
焦りました。強い危機感を覚えました。行政の取組は資料に明記される文言が全てであり、文言がなくなれば計画自体が忘れさられてしまうおそれがあります。昨年12月17日の一般質問に盛り込み、質し、「第2次川崎市道路整備プログラム(後期の取組)」資料の中に「苅宿小田中線2期」を文言として残すよう要望しました。
依然信用できなかったので、本年3月8日の予算審査特別委員会でも本要望の結果について質問しました。建設緑政局長は「これまでと同様に、本プログラムの調整路線として位置づけ、公表用資料にお示しする」と答弁。本会議場で約束しました。
復活!苅宿小田中線2期
先日、「第2次川崎市道路整備プログラム〜後期の取組【R4〜R11】〜」が見開き資料として作成・公表されました。苅宿小田中線2期は調整路線として残りました。安堵しました。私の仕事は果たされました。
議員は何をやっているか分からないとのお声をよく耳にします。華々しくなく、むしろ目立ちませんが、水面下でこのような地味なことをやっております。議員として働かせていただきありがたかったなァと強く感じた今回の闘いでした。
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3月15日