中原区 教育
公開日:2022.06.03
新日本学園児童ら
豊ノ島引退相撲に声援
リバティLC有志が企画
大相撲、元関脇・豊ノ島(井筒親方)の引退相撲が5月28日、都内の両国国技館で行われ、児童養護施設「新日本学園」(木月伊勢町)の子どもら47人が声援を送った。初めて生で見た力士の姿に、「テレビで見るより大きかった」「ぶつかり合う音がすごかった」など、興奮冷めやらぬ様子だった。
同学園の子に日本の国技である相撲を見せてあげたいと企画したのは川崎リバティライオンズクラブの会員有志。以前から交流のあった豊ノ島の引退相撲が決まったことを受け発案、川崎北ロータリークラブも賛同し、升席など30席以上を用意した。状況を知った豊ノ島本人も「日本文化である大相撲に触れてもらえたら」と協力を申し出。希望者全員が参加できるよう招待券が贈られた。
「子どもの五感に」
当日、両国国技館を訪れた子どもらは、豊ノ島の断髪式、幕内力士や横綱の取組などを間近で観戦。豊ノ島が在籍していた時津風部屋の大関・正代と記念撮影のサプライズも用意された。中学3年の女子生徒は「今までは相撲に興味がなかったけど、豊ノ島と琴奨菊の一番に感動した。日本人として伝統文化に関心を持ちたい」とコメント。小学4年の女子児童は「初めて近くでお相撲さんを見たら大きくて緊張した。下ろした髪の長さにも驚いた」と振り返った。同学園の三浦崇志園長は「何でも動画で見れる時代に、会場の熱気や生の音などを五感で感じることができ、将来忘れられない思い出になったと思う。ご協力に感謝したい」と話した。
「コロナでイベントが制限され、外出の機会も減ったと聞いていた。国技館で子どもの笑顔を見られて良かった」と、リバティLCの齋藤隆さんは充実感を口にした。
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