中原区食生活改善推進員連絡協議会の顧問を務め、厚労大臣賞を受賞した 岡本 治子さん 市ノ坪在住 86歳
食を通じて温もり伝え
○…区民に食の大切さを伝え、食生活の改善を手助けする連絡協議会。1994年に同会を立ち上げ、市内の妊婦や高齢者、男性を対象とした料理教室を企画するなど、長年にわたり健康増進活動に尽力したことが評価された。「食から健康になることを伝えるために、周りの人の手を借りながら活動してきた。賞をもらえてありがたい」
○…32年前に夫が脳梗塞で倒れ、看病をしながらふさぎ込みがちに。そんな姿を見た保健師から、食生活改善を促す養成員を薦められた。家庭科の教職員免許を持っていたことから、活動に参加。塩分を最小限まで抑えた味噌汁を作った際には、食べた人から「家庭の味を見直すきっかけになったよ」と言われ、食生活の重要性を実感した。そんな活動を共にしてきた会員との旅行もよい思い出。「どんな活動でもみんなで一丸となって取り組むことができた」と振り返る。
○…子どもの頃から体を動かすことが好きで、高校では陸上部に所属。「飛んだり跳ねたりと体を動かせて楽しかった」。現在もボランティア活動や体操教室に通ったりと活発に動き回る。家で過ごすよりも人に会いたいと、「お話し会」を5年ほど前から月に1度開き、生き方や食事についての体験、雑談できる場所を作っている。
○…知り合いに連れられ参加した精神障害者の支援では苦悩を知り、独り立ちできるように生活設計や食事設計の手伝いを行うように。その中で支援側の難しさにも直面。それでも「力になりたい」と精神障害者についての勉強をするなど理解を深めた。「関わる中で生き方や価値観を考え直すきっかけが多くあり、とても勉強になった。これからも地域の人などから多くのことを学び続けたい」
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12月8日