デビュー21年目にして川崎競輪「桜花賞・海老澤清杯」の決勝に出場した 福田 知也さん 川崎区在住 41歳
遅咲きの努力家、走り続け
○…「努力は嘘をつかない」。その言葉を信じ、厳しい練習を積み重ねてきた。2022年10月の重賞レース「G3」での初優勝がキャリアハイ。今回の川崎競輪最大のレースでの初の決勝は、選手生活で印象に残る出来事となった。今年最大の目標達成に充実感をみなぎらせる。
○…桜花賞の決勝は、郡司浩平、松浦悠士、深谷知広ら実力者が揃った。大勢の観客の前で走ったことは「特別な感じがした」。何よりも前回出場した一昨年の大会では準決勝4位で「決勝進出を逃した悔しさを晴らせた」。決勝レースは平常心で臨んだが、「気持ちがリラックスしすぎてミスしちゃいました。次の出場の時に今回の経験を生かします」と苦笑いを浮かべる。
○…一昨年から、約70人の選手を束ねる選手会川崎地区長として尽力。川崎競輪場改修工事の際には「バンク内で観られる競輪場」づくりへ積極提言も行った。次なる野望はナイター競輪をイルミネーションスポットにすること。若者やカップルなどに足を運んでもらい、競輪ファンのすそ野が広がることを願う。
○…小学5年生から高校生まで陸上に打ち込んだが、日本代表になれないと断念。大学進学をあきらめ、消防士や警察官の試験を受けたものの不合格となった。そんな時、知り合いの紹介で競輪選手がいることを知り、かわさき市民まつりの競輪イベントに参加したことが、この世界に入ったきっかけ。競輪選手としての原点を大切にするからこそ「ファンサービスは地域への恩返し」と口にする。デニムの愛好家で、自宅のクローゼットには40〜50本所有。バイクにも興味があり、「いずれは岩城滉一さんのようにハーレーダビットソンを乗り回すのが夢」とほほ笑む。
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4月26日
4月19日