市政報告Vol.14 武蔵小杉駅周辺の自転車マナーについて 川崎市議会議員 三浦えみ
6月議会の一般質問において、武蔵小杉駅周辺の自転車マナーについて市民文化局長及び中原区長に伺いました。
中原区は、自転車事故多発地域に指定されており、自転車による交通事故が多い地域となっています。
自転車関係事故の発生状況について確認したところ、令和5年中の発生件数は、前年比で76件増の941件、死者数は前年と同じ4人となっているとのことです。
昨年の定例会の際、市民文化局長からは「自転車交通事故多発地域を中心にマナーアップ指導員が巡回し、自転車走行ルールに違反があった自転車利用者に直接声掛けを行い、是正を促す活動を行っている」とのご答弁をいただきました。
そこで、自転車の走行ルールの周知やマナー向上を図ることを目的に市内を巡回している自転車マナーアップ指導員の取組等について市民文化局長に伺いました。
(市民文化局長)
「自転車マナーアップ指導員については、自転車利用者に対し制服姿で直接呼び掛け、その場で具体的な指導を行うことで交通ルールの遵守と交通マナーの実践を促すことを目的とし、市内各所を4名体制で週4回巡回しています。巡回場所や指導方法については、自転車交通事故多発地点を中心に、交通ルール違反やマナー違反があった自転車利用者に『自転車マナーアップカード』を交付するなど、是正を促す活動を実施しているところです。昨年度の実績については、合計6015件の指導を行い、その内訳は、一時不停止が1436件と最も多く、次いでイヤホン等使用が1259件、信号無視が952件となっています」
自転車マナーアップ指導員が使用している「自転車マナーアップカードについては黄色の用紙になっています。表面の上の方に「助言事項」を記載し、切り離してマナーアップ指導員が一時的保管し、交通安全協会を経て、本市に報告されます。切り離した下の方には「信号を守りましょう」などといった、マナーアップのためのアドバイスが書いてあり、このカードを運転者に渡す仕組みとなっています。
このような取り組みが行われているにもかかわらず、中原区内の一部の地域においては、いまだに改善される様子のない自転車マナーですが、マナーの周知やルールを徹底するための、見解と今後の具体的な取組を中原区長に伺いました。
(中原区長)
「中原区では、自転車マナーアップ強化月間等の際に、武蔵小杉駅周辺にて中原警察署や中原区交通安全対策協議会等の関係団体と連携して、自転車のルールの周知やマナー向上に向けた啓発活動を実施しています。今後の取組としては、引き続き関係団体と連携を図りながら、自転車マナーアップ指導員の派遣と併せ、効果的な自転車の交通安全対策を進めてまいります」
しかしながら、特に大人の自転車マナーはなかなかすぐに改善されない様子が見受けられます。引き続き、特に大人の自転車マナーについて改善されるよう努めていただくことと、自転車マナーアップ指導員との連携強化を要望いたしました。
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