市政レポートNo.169 更なる長期浸水対策を提案、検討へ みらい川崎市議会議員団 副団長(政策調査担当) おしもとよしじ
近年、全国にて台風や豪雨災害が頻発していますが、山王排水樋管周辺地域では令和元年東日本台風以前の平成29年10月にも浸水被害が発生。私は、町会関係者の情報提供と現地調査を実施した上で、排水樋管上の雨水が濁っていた事実を突き止め、原因が「河川水による逆流」と指摘。発災当初からゲートの電動化・操作手順の見直し、観測機器の設置、遠方制御化、排水ポンプ車の導入及び運用改善、土嚢ステーション設置等を提言し、実現して参りました。昨年8月より運用が開始された「バイパス管整備」については、有事の際、排水区の変更を行うもので有効な対策(令和元年時のシミュレーションでは浸水被害が解消)の一つとして議会質疑で取り上げ、関係町内会への説明会や排水ポンプ投入用マンホールを使用した現地訓練等を求めて対応が図られてきた経緯があります。
これら短期対策の提案に加え、私が登壇した過日6月議会の会派代表質問では、出水期に不安を抱く市民や被災地域に対して中長期対策のスケジュールを示すことが肝要と対応を求めてきました。
また、この実現には大規模な用地確保や費用・期間を要する事から「新設雨水幹線の延伸や丸子ポンプ場の増設用地確保」等、対策施設の段階的な整備による効果発現が重要と見解を質すと、スケジュールについては、「現在進めている概略設計に基づく取組内容について事業費や関係機関との調整状況を踏まえ、次年度に策定する次期上下水道事業中期計画の中で示したい」とした上で、段階的整備についても「早い段階から効果が期待できる有効な手法であると認識しており、概略設計の中で先行整備する施設による効果確認や事業計画の変更方法など長期対策の検討を深める」旨、答弁。地元からの要望が寄せられる新設雨水幹線の延伸も検討の俎上に上っている事が明らかとなりました。施策の提案者として、進捗を注視し、取組を促して参ります。
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9月6日