武蔵小杉で「人と人をつなぐ」ために映画の上映会を主催する 神谷 明子さん 今井西町在住 50歳
映画で仲間を増やしたい
○…「平和な日本にいると見えないもの。ニュースでは報じない真実の世界に触れるきっかけになれば」。昨年11月から武蔵小杉を拠点に、ドキュメント映画などを上映する会を主催する。2年半ほど前、ある社会起業家の取り組みを知り、社会課題やSDGsがテーマの映画上映会のことを知った。「いつか自分が暮らす街でも上映会を開きたい」。昨年8月に50歳の誕生日を迎え、「やるなら今しかない」と思い立った。
○…世界各地でやまない紛争、人権問題、環境破壊、貧困などをテーマにした作品を中心に毎月1回上映。参加者同士で同じ時間を共有し、世界の本当の姿を見て一緒に考える。「絶望や悲観するものばかりでなく、ふとした日常の笑いや希望を与えてくれる作品も多い。若い人たちにも見てほしい」と呼び掛ける。
○…千葉県習志野市に生まれ、中学時代はソフトボール部で汗を流した。短大を卒業し、今もIT系企業に勤める。結婚して家を購入したことがきっかけで中原区に移住し、20年以上が経つ。一緒にプロ野球観戦へ出掛けていた一人息子はこの春から高校生になり、子育てにも一区切りついた。地域活動にも積極的で、ホームページ作成などのスキルを生かしたボランティア活動「プロボノ」や、街の活性化に向けて協力し合う中原区SDCにも参加している。
○…「映画には人と人をつなげる力がある」。人口が増え続ける武蔵小杉駅周辺エリアで、新旧の住民たちが出会える場所になることが目標の一つだ。「映画は人生を幸せに生きるためのヒントにもなる。区内には学生が多いので、運営に携わりたい人も大歓迎しますよ」。大好きな映画で仲間を増やすためにも、大切に続けていきたいと思っている。
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3月21日
3月14日