中原区 意見広告
公開日:2025.07.18
市政報告Vol.30
水道料金等の改定の行方
川崎市議会議員 重冨たつや
川崎市は人口減少による収入減や管路老朽化などへの対応のために、収支改善に向けた水道・下水道の料金改定を検討しています。現在、学識経験者などで構成される経営審議委員会に意見を求めていますが、その中間報告が今年4月に市に対して提出されました。本日はその概要をご報告させていただきます。
【主なポイント】
【1】固定費を安定的に回収するために基本料金を引き上げること。
【2】節水を料金により反映させるために基本水量を縮小すること。
【1】については、現在の料金制度では基本料金収入が収入全体の約3割に満たない状況にあるということに起因しています。水道・下水道事業の費用は管路の維持管理など固定的な経費が約9割を占めているため、収入に関しても安定的な収入である基本料金の割合を高めたいという狙いがあります。
【2】については、水道の使用者のうち使用水量が基本水量8㎥に満たない少量使用者の割合が4割程度まで増加していることに起因しています。現在の料金制度では8㎥までの使用であれば基本料金のみの支払いとなるため、8㎥以下の使用者は節水が水道料金に反映されない制度となっています。
経営審議委員会は今年度末までに最終的な答申を取りまとめて、市に対して提出する予定となっています。その後、令和8年度以降に市として料金制度の在り方を検討するため、条例改正などは令和9年度以降になるのではないかと思われます。どのような制度に変更され、どのような使用者にどの程度の影響が出るのかについて正確に把握し、市民のみなさまのご意見を踏まえて市との議論を継続していきたいと思います。
重冨たつや
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