地元商店会が小田急線百合ヶ丘駅周辺に防犯カメラ8台を設置し、10月に稼働を始める。買い物客や駅の利用者などに駅前の安心と安全を提供していくことが目的の取組みだ。
防犯カメラを設置したのは百合丘駅前商店会(並木正彦会長)。今回の取組みは2013年度まで実施された中小企業庁の「商店街まちづくり事業」と、川崎市の「商店街施設整備事業」を活用。総費用約300万円を実質1/6ほどに抑えて実施したという。地域の商店会組織が補助金などを活用し、駅前に多くの防犯カメラを設置したのは区内では初めての取組みだ。
並木会長は経緯について「これまでは駅前の防犯カメラ設置はごく少数で、軽犯罪の発生も耳に入るようになり住民から不安の声も受けていた。国の補助金事業が昨年度で終わることもあり、やるなら今だということで話を進めました」と話す。同商店会では既にLED街路灯23本を駅周辺に設置。更なる防犯効果を検討し、今回のカメラ設置に至った。
防犯カメラは9月中に取り付け工事が行われ、電気を通す作業や通行量調査、角度の調整などを行った後、10月中旬頃までには稼働が始まる予定だ。
モニター直接監視は無し
防犯カメラを設置しているのは駅南口を中心に、周辺路地も含めた8カ所。それぞれ「アーケードの人通り」「線路沿いの車両や人」「裏通りの様子」といった目的で設置される。モニターで同商店会がリアルタイムで監視することは無く、8台のカメラ映像は10日分が保存され、自動更新を重ねていく仕組み。事件などの発生や報告があった際に保存されたデータを警察などに提出、チェックできるものだ。並木会長は「地元商店で安心して買い物をして頂きたい」と話している。
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