県立麻生高校出身で、リオデジャネイロ五輪のシンクロナイズドスイミング日本代表チームのメンバーとして銅メダルを獲得した小俣夏乃選手(国士舘大学2年)。9月7日に母校を訪問し、生徒らを前に五輪の報告などを行った。
大舞台前に 当時の担任と約束
「麻生高校に来るのは2015年春の卒業式以来。懐かしいです」。1年半ぶりの母校訪問は高校2、3年時の担任だった中島正人総括教諭との五輪出場前に交わした約束によるものだ。
同校卒業後もインターネットなどを通じて近況を報告していたという小俣選手。リオ出発前、中島総括教諭の激励に対し「メダルを取ったら学校へ見せに来る」というやり取りが行われていたことが発端で、この日の来校が実現した。
体育館で行われた報告会には全校生徒に加え地域PTA関係者など、900人以上が集合。日本代表の公式ジャケット姿の小俣さんが銅メダルを首にかけて登場すると大きな歓声と拍手に包まれた。
壇上に上がった小俣選手は「初めてのオリンピックだったので何も分からない状態でしたが、厳しい練習と皆さんの応援が原動力となって泳ぎ切ることが出来た。感謝の気持ちでいっぱい。このメダルはいろいろな思いが詰まっています」と笑顔でメダルを披露した。
様々なエピソード披露
その後は生徒会代表が壇上でインタビューを行い、シンクロを始めたきっかけがドラマ「ウォーターボーイズ」だったこと、高校時代の友人との思い出、食事と就寝、トイレの時間以外はトレーニングだったという日本代表の厳しい練習の様子などが語られた。
小俣選手は最後に「メダルを取るという目標があったことでやりきることが出来た。もし今熱中していることがあったら『練習は裏切らない』という思いで頑張ってほしい」と生徒に向けてエールを送った。
今後については「リオは先輩に引っ張ってもらって、井村先生にがむしゃらに付いていった。東京五輪ではこの経験を生かして自分が引っ張っていきたい」と意気込みを語った。
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