川崎市立柿生小学校で、校歌の作曲者平井康三郎氏の孫でピアニスト・ソプラノ歌手の平井李枝さんが、6月25日に音楽鑑賞会を行った。平井氏は同校の校歌をきっかけに麻生に愛着を持っていたという。
平井氏は童謡「とんぼのめがね」や様々なジャンルの作品を残す作曲家。全国各地の校歌も作曲しており、同校の校歌は勝承夫氏作詞で1960年に作られた。一方、孫の李枝さんは国内外でリサイタルを行うほか、全国各地の学校でレクチャーコンサートを実施。同校には平井氏の縁と「子どもたちに本物に触れる体験をしてほしい」という同校の思いから、2013年の140周年記念式典のときから毎年訪れ鑑賞会を行なっている。
当日は高学年を対象に、李枝さんが世界各国のクラシック曲をピアノやソプラノで演奏。後半には一緒に歌うコーナーもあり、参加した児童は李枝さんの伴奏で校歌を大きな声で元気いっぱいに合唱した。李枝さんは「小学校は夢の種を育てるところだと思う。校歌の歌詞にあるように『日本の力』になれるように頑張ってください」と児童に向けて話していた。
緑の風景に愛着
李枝さんによると、平井氏は校歌作曲がきっかけで訪れた麻生の地が気に入り、その後金程に別宅を作ったという。「(平井氏の)ふるさとの高知県と緑の風景があるところが似ていて、この地域に愛着をもったのではないか」と李枝さんは話す。
鑑賞会では、李枝さんが同校をイメージして作詞作曲した「オレンジの風」も披露。「柿生小には母校以上に思い入れがある。来年もみんなと一緒に歌えれば」と話した。
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