麻生区版 掲載号:2018年10月19日号 エリアトップへ

社会福祉の専門家として地域のイベントに参画し、課題の解決に取り組んでいる 和(かのう) 秀俊さん 田園調布学園大学 准教授 45歳

掲載号:2018年10月19日号

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福祉の概念 覆す仕掛け人

 ○…地元プロレス団体の障害者雇用支援、高齢者施設とコンビニ移動販売のマッチングから、社会福祉協議会での講演まで、「福祉」をテーマに硬軟問わない活動に奔走する。「大学で社会福祉を教える自分も地域資源のひとつ。専門分野として研究しているんだから、地域の役に立ち必要とされなければ意味がない」

 ○…高校時代、部活の怪我が訴訟問題に発展し「同じ立場の人の力になりたい」と弁護士を目指した。大学に進学した矢先、「法律は力のある人が活用する手段で、真実の追求は出来ない」と壁に直面。海外放浪の旅に明け暮れる中で気づかされたのが「海外の人々が持っている誇り」。「もっと誇りが持てる日本にしなければと思って考えたのが『地域を支える福祉』だった」。スポーツクラブなどに勤めながら大学院で研究を続け、5年前から田園調布学園大学の講師に就いた。

 ○…多摩区在住。「周りから楽しそうだねってよく言われますが、暮らす街が自分の取り組みで住み良くなっていくのは嬉しいじゃないですか」と表情は終始にこやか。多忙な毎日ながら「午前中だけ空いていたら子どもたちと生田緑地に行ったりサイクリングしたり、家にいる時は本気で家族に接します。仕事ができるのは家族の理解あってこそですから」。目下の楽しみは気分転換のコーヒーと家族一緒の朝ごはん、それと年1回企画する家族旅行だ。

 ○…閉塞感があり、課題も生まれやすいのが日本の福祉の現状だという。常に考えるのは堅苦しさの無い、親しみやすい福祉を「デザインする」こと。「海外では障害の有無や肌の色だって違うのは当たり前という感覚がある。そんな空気感を地域に持ち込むことができたら、日本の福祉も変わると思っています」。
 

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