麻生区版 掲載号:2018年10月26日号 エリアトップへ

28日から始まる「KAWASAKIしんゆり映画祭」の代表を務める 中山 周治さん 片平在住 56歳

掲載号:2018年10月26日号

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映画通じ風土の醸成を

 ○…長年開催されてきたしんゆり映画祭で「より地域に根差した人材を」との意向を受け、昨年代表に就いた。「ボランティアの方たちが自ら楽しみながら高い質も追求している。その能力と熱量に驚いた」と前回を振り返る。今年もこだわりのラインナップに加え、バリアフリー上映や大声での観賞も可能な『絶叫上映』など趣向を凝らし、2年目の本番に臨む。

 ○…農家の長男として自然に囲まれて育った青年が都内の大学でアングラ演劇の世界に触れ、衝撃を受けた。「今でもそうですが面白そうなことに反応する習性がある」。県立高校の英語教師となったが30歳目前でニュージーランドでの日本語教師、トンガで識字教育について学ぶなど、好奇心を追求していった。32歳で教師に復職してからは「座学以外の学びを」と、学生たちにメディアリテラシー教育や映画づくりなど、映像をキーワードにした活動に邁進した。

 ○…今年3月に教職を退き農家の後継に。映画祭代表のほか、日本映画大学での非常勤講師を務めながら畑仕事に精を出す日々を送る。「少しずつ成長してきた姿を追ってきた」という川崎フロンターレの試合観戦が昔からの趣味。「今は農家なので日中に観戦に出かけるのが少し後ろめたい気もしますが、家族サービスは以前より出来るようになったかな」と現在の環境を楽しんでいる。

 ○…映画は求心力のあるもので、より多くの人が関われると持論を語る。「障害者もマイノリティも関係なく巻き込んでいける仕掛けを考えていかないと」。麻生区には芸術を理解する土壌が根付いていると感じており、「見かけではない豊かさとか、映画の力を活用してそういった部分がもっと醸成されていくような貢献ができたら楽しいと思います」と前を向く。

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