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麻生区版 公開:2019年3月22日 エリアトップへ

農学博士として明治大学との土壌肥料研究や地域講座などを行っている 藤原 俊六郎(しゅんろくろう)さん Office FUJIWARA代表 71歳

公開:2019年3月22日

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ゴミは処理から再利用へ

 ○…土壌肥料の専門家として明治大学黒川農場が完成した2012年から特任教授に就き、昨春退職。現在は同大との共同研究に加え、特任教授時代に知り合った家庭ゴミをたい肥化する地元グループの菜園講座の講師なども務めている。3月末から始まる春作物の講座は退職後の要請だったが「家庭ゴミの有効利用を考える人がいる限りお手伝いしていきたい」と笑顔を見せる。

 ○…岡山県生まれ。高校時代、生物部で「目に見えないのに多様な働きをするな」と微生物に興味を持ち、大学でもその分野の研究を進めた。卒業後は神奈川県農業技術センターの研究者として、発酵や農産物の品質を数値評価する研究に従事。「研究を進めるうち、作物ができる前の土を知る必要が出てきて、土壌や肥料のことを学んでいきました」。土壌診断ソフトを国内で初めて開発するなど「日本をリードする研究が出来た。いつでも楽しんでいたから大変なこととかなくてね」と穏やかに当時を振り返る。

 ○…現在は子どもも独立し、秦野市で妻と暮らす。大学退職後に技術士事務所を立ち上げ、明大などとゴミや害獣を液肥化する研究、県農業アカデミーでの講師と、忙しい毎日を送る。「まだ悠々自適ではないので旅行とかにも行っていない。妻からは文句も言われています」と苦笑い。

 ○…ゴミをいかに有効利用するかがこれからの時代に求められているという。ほかにも海洋プラスチックの問題など、思いは環境保全や地球の将来にも及ぶ。「暮らしている限りクリアしなければいけない課題。どうやって廃棄物を抑えて環境負荷を減らすか考えていかないと」。ゴミではなく資源、処理ではなく再利用との考えを伝えるために専門の立場から精力的な活動は続く。

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