麻生警察署署長に就任した 岡部 郁夫さん 千代ヶ丘在住 58歳
当たり前をまっとう
○…麻生警察署長に3月就任。30年前に川崎署にいたことはあるが、麻生の地は初めて。「住宅街が多く穏やかなところ」と印象を話す。一方で振り込め詐欺の被害が多い。「もし前兆電話がかかってきたら近隣に何十件も同じように電話がかかっている」とし、初動対応の大切さを説く。被害防止のためにも「地道ながらも注意喚起の広報、啓発を継続していきたい」と力強く語る。
○…福島で生まれ、小中高と藤沢で育つ。「人の役に立ちたい」と警察官を志したのは高校生の頃。当時流行していた「『太陽にほえろ!』といった刑事ドラマにも影響を受けて」と笑みを見せる。神奈川県警に入り、20歳で機動隊へ。訓練やデモに対する警備は大変だったが「視点が広がって、キャリアの基礎が築かれた」。以後、長く機動隊に携わってきた。昨年、県警本部の危機管理対策課の課長として、台風19号による土砂崩れの現場でチームが救命したことが思い出深い。「大きな災害の中、救出できてやったという気持ちと、日頃の訓練大切」だと噛み締めた。
○…リフレッシュは散策やジョギング。麻生区の様子を知ることにもつながっている。バードウォッチングが好きで「麻生区の豊かな森や川を見てると、観察をしたくてうずうずしてくる」。4歳と2歳の孫二人をかわいがる、おじいちゃんの一面も。
○…着任してすぐ、署員に向けて言ったのは「当たり前のことをしっかりやっていこう」。「困っている人に寄り添うのが警察官の本分。市民から期待と信頼されていることをまっとうしよう」と思いを語る。安心安全を守るためには協力団体や地域の協力が不可欠。「住民が地域を見てくれることが、まち全体の安心安全につながる」
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