プロ野球ドラフト会議が先月26日に行われ、桐光学園出身で立教大学の中川颯投手(22)がオリックス・バファローズに4巡目で指名された。
同会議は(一社)日本野球機構主催でプロ野球全12球団が参加。高校生、大学生、社会人を対象に新人獲得のため行われる。今年は総勢123人が選出された。
中川投手は、地面から近い位置でボールをリリースするアンダースロー。得意なスライダーは曲がりながら斜め上方向に浮き、バッターを惑わせる。横浜市戸塚区出身で、「小4のときにサイドスローを試したら、思いの外うまくいった」といい、中学から本格的にアンダーにした。
桐光学園では1年生からベンチ入り。甲子園にはあと一歩で届かなかったが、立教大学では1年時に全国優勝を果たした。同時にライバル校からの厳しい研究に苦しめられることも多く、今季も調子が上がらず不安を抱えていたという。
恩師の言葉を力に
苦しい状況の中で支えになったのが、桐光時代に野呂雅之監督から教わった言葉だ。「人は窮地に立つと【1】逃げる【2】誤魔化す【3】病気(怪我)になる。人はこの窮地に立った際にその人の値打ち、価値、評価が問われる」。中川投手は「野呂監督の言葉を力に、これまで何度転んでも立ち上がり前に進もうとした結果が今回のドラフトに現れたのだと思う」と語る。
野呂監督は「大変喜ばしく思います。ただし、プロは一段と厳しい世界。先発、中継ぎなどにこだわらず投手としてマルチに、どんな場面で起用されようと『中川らしさ』を見せてほしい。活躍を期待しています」とエールを送った。
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