市立金程中学校の美術部3人が黒板に描いた作品が先月、全国大会「黒板アート甲子園」のジュニアの部で最優秀賞に輝いた。同校からの最優秀賞は2年連続。受賞作は「壁に掛けられた黒板が後ろに倒れたら…」と、生徒が日頃眺めている黒板の裏側に広がる世界を想像した。
同大会は、黒板やホワイトボードを販売施工する日学(株)(東京都)が主催し、2015年に開始。今年度は全国の中高生から4部門に135点の応募があった。
中学生対象の部門で応募数27点から最優秀となったのが、『セカイ創造』。同校美術部2年の加藤純菜さん、永田優奈さん、濱田結さんの3人が図書室の黒板に手がけた作品だ。黒板が倒れたら広がっている「見たことのない景色」を想像し、海やドラゴン、四季を表した4つの島などのモチーフをカラフルに描いた。使用したチョークは10色以上。濱田さんは「学生のときしか使わない黒板を、絵に取り入れたかった」と思いを話す。審査員からは「細かい部分までストーリーが組み立てられているようで、長く眺めていても飽きが来ない作品」と評価された。
「こんなに大きい面積に描くのは初めてだった」と振りかえる加藤さん。海など塗りつぶしの作業には、チョークをこする以外に筆を使うなど技法も工夫した。受賞を聞き、永田さんは「入賞したいと思っていたけれど、最優秀は誤報なんじゃないかと思った」と驚くも、喜びを見せた。
今後は「高校生の作品のような立体感のある黒板アートを描きたい」と話す濱田さん。来年の出場にも意欲を見せる。
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