発足30周年を迎えたサークル「サロン・ド・シャンソン」の代表を務める 小林 千恵子さん 王禅寺東在住
歴史つむぎ 心に響く歌を
○…1991年に開かれた麻生市民館の成人学級から、参加者有志でサークルを発足。今年で30周年を迎えた。6月9日(水)には、記念発表会を同市民館大ホールで開催する。出演だけでなく、スポットライトや受付など裏方まですべて自分たちで行う手づくりの発表会。「自分たちの誇りや、思いを感じてほしい。少しでもシャンソンの良さを伝えていけたら」と見所を語る。
○…幼い頃から歌が好きで、生活の中に常に音楽があった。結婚し、夫、子どもたちを家庭で支え続ける中で、16年前に同サークルの会員だった友人に誘われて発表会に行った。広い舞台で堂々と歌い上げる友人の姿に驚き、感動したことをきっかけに入会した。練習した分だけ出てくる成果。自分でコツを掴めた時の感動。何よりもコンサートが終わった時の拍手や、感想を聞いた時の達成感に魅了され続けている。「シャンソンは歌詞に深みがあり、聞いた人たちの人生に重ね合わせることができるのが魅力ですね」
○…現在、サークルの会員は22人。30年前から続けているメンバーもいる。レッスンは月に2回。年に一度の発表会と、おさらい会で練習の成果を披露する。その緊張感と刺激が会員のモチベーションにつながっている。「歴史を築いてきた先輩たちに感謝しています。自分一人ではできない。仲間と同じ方向を向いて活動できることが楽しい」と魅力を語る。
○…「歌い続ける限り勉強」と笑顔で語り、常にポジティブに楽しむことを心掛ける。会員数を増やし、40年目に向けてサークルを継続させていくことを課題に挙げる。「風通し良く、仲良く楽しくやっていきたい」。人の心に響くような歌を。その目標に向かって今後も歌い続けていく。
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