10月19日公示、31日投開票の予定で準備が進む衆議院選挙。神奈川9区(麻生区、多摩区、宮前区神木本町1〜5丁目)からは11日時点で、立憲民主党の笠(りゅう)浩史(ひろふみ)氏(56)と自民党の中山(なかやま)展宏(のりひろ)氏(53)の前職2人、共産党の齋藤(さいとう)温(のどか)氏(30)と日本維新の会の吉田(よしだ)大成(たいせい)氏(51)の新人2人が立候補の意向を示している。
笠氏は今回、立憲民主党から出馬する。前回は希望の党から立候補して6選を果たし、昨年から無所属で活動を続けてきた。政府のコロナ対応の検証、消費税5%減税による経済対策、教育・子育ての予算重点配分などを政策に掲げる。「安倍・菅政権を総括した上で、今後も自民党一強時代を続けるかどうかの大事な選択を」と訴える。
中山氏は今月、岸田文雄内閣発足で国土交通副大臣に就任。災害対策をはじめ河川など国土保全、交通や住宅政策を担当し、「地元の皆さんの安全と便利をつくり上げていく」と意気込む。4期目を目指し、「コロナで窮屈な思いをしている子育て世代、女性や年配の方々がもっと自分らしさを実現できる社会にしたい」と表明する。
翻訳業を営み、共産党で9区青年・女性部長を務める齋藤氏は、初挑戦の前回に続き立候補を決意。「コロナと気候危機から、国民の命と暮らしを守る」と力を込める。ジェンダー平等社会を掲げ、「個性と多様性が尊重されるよう、選択的夫婦別姓や同性婚などを実現させたい」と強調。「国民のための政治づくり」を掲げる。
日本維新の会からは、吉田氏が出馬を予定。衆議院議員秘書を経て1999年から県議会議員を4期務めた。税と社会保障改革・成長戦略、最低所得補償、フラットタックスで可処分所得を増やす「日本大改革プラン」を掲げる。「国民不在の政治を正すため、覚悟を持った『改革保守』の新たな政治へ刷新するとき」と強調する。
2017年の前回衆院選では、笠氏、中山氏、齋藤氏の3人が9区から立候補。約1700票差で笠氏が当選し、中山氏は比例代表で復活当選した。9区の投票率は55・05%で麻生区は58・32%、多摩区と宮前区の一部は52・46%だった。
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