麻生区版 掲載号:2021年12月3日号 エリアトップへ

「劇団わが町」団員で12月3日〜5日上演の「とんでもない大晦日」に出演する 山田 スミ子さん 白山在住 

掲載号:2021年12月3日号

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”我が町”で演じ育む絆

 ○…10歳から81歳までが所属する市民劇団「劇団わが町」。発足時から参加し、女性団員の最高齢として「ママ」と呼ばれ団員に親しまれている。12月の公演で演じる「未来の神」は、強欲な主人公を諭し物語を動かす重要な役柄。稽古中は「まだまだ演技に満足できていないので、本番までは試行錯誤」。そう話す表情は晴れやかだ。

 ○…きっかけは、団員募集の新聞折り込み。「何気ない日常のすばらしさが描かれていて大好き」という米劇作家ワイルダーの『わが町』を、暮らすまちで上演すると知り「運命的な出会いだった」と振り返る。夫と一緒にオーディションを受け、10年近くいろいろな役を演じてきた。中でも金子みすゞの母を演じたことが強く印象に残る。観劇に訪れたみすゞの娘にあいさつすると、感動から強く抱きしめられた。「役をやらないとできない経験だった」

 ○…山口県出身。よく聞いていたラジオドラマの世界に憧れ、高校生のとき、地方のNHK放送劇団員に。演じることの原点だ。夫婦役を演じたこともある夫は転勤族で、「東京の家の鍵の引き渡し日に、仙台転勤が決まったこともあって」と今では笑い話になるほど。自宅で二人で稽古するときは「言い合うこともあるけど、忙しかった日々を取り戻せているようにも思えて」と温かいまなざしを向ける。

 ○…人生で最も長く暮らす麻生区。緑も多く住みやすいこのまちで「劇団わが町」に出会えたことが何よりも喜びだ。「劇団内でめでたいことも不幸なこともあったけど、その度にみんなで喜び、つらさは共感できる組織になった」。思いがあふれ涙がこぼれる。「いろいろなものを持ち寄り、一つのものを作り上げるのが演劇の醍醐味。日々味わえて幸せ」

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