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麻生区 人物風土記

公開日:2021.12.10

今年度、かわさきマイスターに認定された
安藤 健さん
上麻生在勤 63歳

「温故知新」で自分に挑戦

 ○…極めて優れた技術・技能で市の産業の発展や市民の生活の向上に尽力し、後継者や若手の指導にも熱心な現役の職人に贈られる「かわさきマイスター」。114人が認定されている中で、タイル・煉瓦工事の分野では初めて。「数多くの匠がいる中で、選んでいただけて光栄です」とはにかむ。タイル工事の職人減少を危惧し、「マイスターに選ばれたことで業界のPRにつながれば」と期待を込める。

 ○…多摩区生田の出身。祖父の代からタイル工事の会社を営む。幼い頃から工事現場を見て育ったが「音楽が好きでミュージシャンになりたかった」。高校卒業後、音楽関係の専門学校に通う予定で、アルバイトがてら家業を手伝っていた。「気づいたら現場に出ていました」。見習いから始め、増改築を中心に施工を手掛けてきた。

 ○…タイル工事は、タイルを貼って終わりではなく、割付、下地生成など多岐にわたる。左官やブロック積み、土工事、鉄筋工事などの技能を習得し、外構工事の設計施工を請け負うまでに。「地味でコツコツの繰り返し。1枚のタイルをどう貼るか。無限の可能性を秘めた格好良い仕事」と胸を張る。顧客の要望やデザインにどれだけ近づけるか。それを実現し、顧客の喜ぶ姿を見ることがやりがいだ。

 ○…趣味は音楽。バンドを組んでライブに出演することも。「コロナでできていなかったけど、ライブをやりたいですね」と笑顔を見せる。大切にしているのは「温故知新」の精神。古きものを大切にしながら、新しいものも拒まず研究していく。「放り投げることは簡単。探求することが大事。自分に挑戦していきたいですね」。マイスターとして、先頭に立って後進の育成、業界の発展に努めていく。

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