麻生区 社会
公開日:2021.12.10
柿生「とん鈴」
シンボルの「桜」に別れ
道路拡張工事で伐採
柿生駅近くにある、とんかつ店「とん鈴」(上麻生5の44の37)が柿生町田線の道路拡張工事のため、11月6日に移転。シンボルだった桜の木も11月24日に伐採され、地元からも「残念」と惜しむ声が挙がっている。
「ジャンボかつ」が名物の同店。地元だけでなく遠方からも足を運ぶ客もいる、柿生を代表する店舗のひとつだ。現在は、市立柿生中学校のそばの仮店舗で営業している。
同店は、1975年に駅前のビルでオープンし、89年に移転。その際に「店のシンボルになるように」と、店主の鈴木英雄さんが桜の苗木を植えた。木は、年々成長し、高さ約15メートルに達するほどに。春には満開の桜をライトアップし「お客さんも楽しみにしてくれていた」と鈴木さん。
元々、前店舗の移転時から道路拡張工事の話はあったものの、これまで進展はなかった。ここにきて話が進み、再度移転することに。これまで育ててきた桜の木も伐採することになった。「寂しいけど仕方ない。道が狭くて危ないからね」と鈴木さんは惜しむ。地元住民からも「春は楽しみにしていたから残念」という声もあがっている。
工事終了後の2023年3月から、前店舗の場所に建設予定のビル1階で営業を始める予定だという。鈴木さんは「また新しい店舗で頑張りたい」と話している。
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