先月、麻生区地域功労賞を受賞した「麻生台団地自主防災会」本部長を務める 奥山 潔さん 下麻生在住 77歳
「ありがとう」を励みに
○…麻生台団地内の防災を担う組織として、約15年前に住民有志で自主防災会を発足。以来、定期的に夜回りを続け、住民の安心感や一体感を醸成してきた。巡回を始めてから、夜間の火災発生件数はゼロ。放火等の犯罪抑止にもつながっていることが評価された。「副本部長を中心に、長年継続してやってきてくれたおかげ。メンバーの皆さんに感謝です」と笑みを浮かべる。
○…会が発足してすぐに、以前住んでいた団地で自治会長と自主防災組織本部長を経験していたことから本部長にと声を掛けられた。「大変な役目を仰せつかった」と苦笑い。12人の個性的なメンバーの意見を尊重しながら、年に一度の防災訓練や、防災倉庫の設置・管理などを行っている。「近所を散歩していると、植栽の状態を見て管理組合が頑張っているなとか周囲を見れるようになった」と本部長になってからの日々を語る。
○…藤野町(現相模原市)出身。早くに両親を亡くし、祖母のもとで育った。「人に負けないようにどうすればいいか、常に考えていた」。仕事を始め、自動車部品会社に勤めていた際の上司との出会いが人生を変えた。「他人を負かすのではなく、一緒に引っ張っていくことの大切さを教えてもらった」。流通関係の仕事に移ってからも、その教えを守り、今でも大事にしている。
○…定年後に知り合いに勧められ、社会福祉協議会の送迎ボランティアを始め、今は「あさお運転ボランティアCAP」の代表を務める。趣味のゴルフはコロナで休止中だが、もうすぐ再開予定だ。自主防も送迎もボランティア。「『ありがとう』の言葉が励みになる。後継者が早く見つかれば」と期待を込めながら、今後も人のために汗をかき続ける。
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