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麻生区 経済

公開日:2022.02.25

【Web限定記事】ベーカリーHOKUO
愛された「地元の店」
区内3店舗も2月末で閉店

  • 区内で最も古株の百合ヶ丘店

  • 駅利用者が多く訪れた新百合ヶ丘店

  • 喫茶店として愛された栗平店

 ベーカリーの「HOKUO」が2月28日をもって全店閉店する(一部別日あり)。川崎市内に5店舗、麻生区内には栗平、新百合ヶ丘、百合ヶ丘の3店舗があるが、これまでの地域との歩みについて、各店舗を運営する(株)北欧トーキョー(座間市)に聞いた。

 区内の3店舗は、いずれも店内で手作りの創作パンを焼成し、喫茶を併設。近隣の小学校からの要請で、職業体験も実施してきた。担当者によると「新百合ヶ丘、百合ヶ丘、栗平と、巡回で楽しむお客様もいました」というほど、地域住民に親しまれてきた。

 最も古いのは百合ヶ丘店。1990年4月28日にオープンし、30年以上にわたって地域に密着。昼は常連客、夜は通勤帰りの利用客が多く、夜の時間帯の需要も高かったのが特長だ。

 2003年7月11日に開業した栗平店は、駅周辺に飲食店があまりないことから、「地元と常連のお客様に支えられ、栗平の喫茶店として愛されてきました」と同担当者は語る。

 新百合ヶ丘店は2008年3月6日に開業。駅利用者に加え、毎日モーニングセットを楽しむ年配客も多かったという。

 閉店に際し、同担当者は「閉店のニュースが流れた際には、『残念』と声をかけていただくことが非常に多く、皆さまから支えられていたことを改めて感じました。残り数日ですが、最後までよろしくお願いします」とコメントを寄せている。

 同社は1988年に創業、1989年に1号店を経堂に開業。小田急沿線など東京、神奈川を中心に39店舗を展開し、市内にはほかに、登戸店(2006年12月1日業)、川崎アゼリア店(1997年10月4日開業)がある。

 昨年12月、事業環境の変化を踏まえ、全店舗の営業終了と、新百合ヶ丘店を含む10店舗は(株)ドンクに事業譲渡されることが発表された。

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