麻生区 経済
公開日:2022.03.04
ベーカリーHOKUO
最終日は早々に完売
区内店舗にも惜しむ声
ベーカリーの「HOKUO」が2月28日をもって全店閉店。麻生区内の栗平、新百合ヶ丘、百合ヶ丘の3店舗では早々にパンが完売し、地域住民に惜しまれつつ幕を下ろした。
店舗を運営する(株)北欧トーキョー(座間市)は昨年12月、事業環境の変化を踏まえ、全店舗の営業終了を発表。新百合ヶ丘店を含む10店舗は、(株)ドンクに事業譲渡され、順次、営業を開始する。
区内の3店舗は、いずれも店内で手作りの創作パンを焼成し、喫茶を併設。近隣の小学校からの要請で、職業体験も実施してきた。同社の担当者によると「3店を巡回で楽しむお客様もいました」というほど、住民にも親しまれてきた。
最も古いのは百合ヶ丘店。1990年4月にオープンし、30年以上にわたって地域に密着。夜には通勤帰りの利用客が多かったのが特長だ。2003年7月に開業した栗平店は、駅周辺に飲食店が少ないことから「地元と常連のお客様に支えられ、栗平の喫茶店として愛されてきました」と同担当者は語る。新百合ヶ丘店は2008年3月に開業。駅利用者に加え、毎日モーニングセットを楽しむ年配客も多くいたという。
同担当者は「閉店のニュースが流れた際には、『残念』と声をかけていただくことが非常に多く、皆さまから支えられていたことを改めて感じた」と謝意を示した。
最終日となった28日、百合ヶ丘店は正午前、新百合ヶ丘店は午後3時頃にパンが完売。栗平店では外に行列ができるほどで、午前10時頃には完売した。同店店員は「最後も地域のたくさんの方に来ていただきありがたい」と語った。
午後4時頃、栗平店に貼られた完売を伝える張り紙を、近所に住む女の子と母親が見ていた。母親は「音楽教室の帰りにいつも立ち寄り、チョココロネを買うのが子どもにとって楽しみだった。もう買えないのは残念」と別れを惜しんだ。
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