議会報告 再開発に市の主体性と市民の声を みらい川崎市議会議員団 あまがさ裕治
新百合ヶ丘駅周辺のまちづくりが始まってから45年の月日が経ちます。同駅エリアは、横浜市高速鉄道3号線の延伸事業(あざみ野〜新百合ヶ丘)によって、再開発の動きが活発化することは必至です。
麻生区役所のある新百合ヶ丘駅北口エリアの再開発については、バスロータリー機能の分担を含め再開発区域の内容や範囲について、区民からもさまざまな意見が聞かれており、動向が注目されます。駅周辺のまちづくり方針は今年度中に策定を予定していました。
3月議会定例会の予算審査で、市に方針策定の考え方を質問しました。市からは「新型コロナの収束が見通せない中、将来の社会変容を捉えた方針の策定は難しい。地権者らとの意見交換や意見聴取を踏まえ、現在、今後のまちづくりを検討する視点や進め方を『基本的な考え方』として取りまとめている」と答弁がありました。
また、まちづくり方針策定の深度については、「地下鉄延伸を機に土地利用誘導や交通環境改善を図る必要があると考えており、新たなまちづくりに本市が担う役割は非常に大きいものと認識している。地域と行政が一体となり議論を深め、取り組みを進めていく」との見解を示しています。
区役所の老朽化対策は
麻生区役所の建物自体は築40年と、現存の区役所として最も古くなっていることから、建物の老朽化に対する再整備について麻生区長に尋ねました。「2020年〜21年にトイレの全面リニューアル、21年度に外壁の全面改修を行うなど、適切に修繕・補修を行っている。地下鉄の延伸は新たなまちづくりの契機となることから、施設更新などのハード面や区に求められる機能面について、資産マネジメントの考え方等を踏まえ、町内会・自治会をはじめ広く区民の声を聞いていく」とのことです。
想定される北口の再開発区域の5割近くを公益用地が占める可能性を考えれば、川崎市は、他の関係権利者とともに主体的役割を果たさねばなりません。同時に、大きな経済活性化が期待されることもあり、まちづくり方針の策定には、民間事業者や市民の意見を最大限取り入れ方向性が決まり次第柔軟に策定することが確認できました。
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