市政報告 しんゆりシャトル、再び〜オンデマンド交通による暮らしの再編〜 みらい川崎市議会議員団 鈴木朋子
令和2・3年に行われた実証実験「しんゆりシャトル」。8人乗り車両を利用し、新百合周辺の一定の地域内にバス停よりも細かく約500カ所の乗降地点を設け、その間の移動を提供するサービスです。配車にスマホを活用したオンデマンド交通の実証実験で、利便性の観点から一定の評価が得られていました。市は同様の取組を、令和4年度内に予定しています。
3回目にして初の予算組
今回の最大のポイントは、川崎市が予算を組んだこと。1、2回目は全て小田急電鉄が出資。今回は市が令和4年度補正予算670万円を組み、6月議会で可決。これを受けてまちづくり局では、小田急と共同でしんゆりシャトル第3弾を企画調整中です。
前回と同じエリアを予定
1、2回目の実証実験のエリアは図の通りです。3回目もほぼ同エリアでの運行を検討しています。前回の目的は、子育て世帯の子どもの送迎の負担軽減や駅周辺の混雑緩和、連携施設の集客でした。今回も子どもから高齢者まで多世代の利用を目指します。高齢者の利用の壁となりがちなスマホ操作についても、フォローアップ講座などを再び企画予定です。
郊外を支える地域交通に
先日、麻生区内の住宅街の真ん中にある老舗スーパーに閉店の告知を見つけました。高齢者や子育て世代が歩いて立ち寄る地域密着型の店舗の閉店は、住民にとって不安材料です。スマホ一つですぐ移動できるオンデマンド交通があれば、不安解消の一助になり得るかもしれません。
一度だけの打上げ花火!に終わらないように
今回の予算の財源は、国からの新型コロナ関連の交付金です。常設へ格上げするにはまだ高いハードルがありますが、第3弾の実施は実用化へのチャンスでもあります。実用化できればエリア拡大の期待も広がります。ご要望など、是非ご連絡ください。
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