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麻生区 人物風土記

公開日:2022.09.02

老人福祉援護功労者として川崎市から表彰された
信太(しだ) 文江さん
下麻生在住 86歳

「踊り」で生涯健康



 ○...8月25日に行われた川崎市老人福祉大会・川崎市老人クラブ大会。踊りの師匠として活躍する一方、下麻生朗生会の会長や、麻生区老人クラブ連合会の女性部委員会委員長、市老人クラブ連合会の女性副委員長を長年務め、高齢者福祉の向上に尽くした功績が認められ、老人福祉援護功労者として表彰された。「皆さんに助けられてやってくることができた。楽しんでやることが日々の生活の張り合いになっていますね」と笑顔で受賞の喜びを語る。



 ○...横浜市・鴨居の出身。幼いころから祭りや踊りが好きだった。20歳過ぎてすぐに柿生に嫁ぐと、盆踊りが盛んな地域だった。しばらくして子育てをしながら民舞を習い始めた。「踊っていると何も考えなくていいし、健康にも良い。風呂でも寝てても踊りのことばっかり」とはにかむ。その後、独立して下麻生民舞の会を立ち上げた。



 ○...下麻生朗生会に入ったきっかけも民舞の会。1996年に朗生会の人数が少なくなったため、入会規約の60歳にはまだ達していなかったが、会のメンバーと入会。長年副会長を務め、2009年に会長に就任した。「皆さんの意見をまとめるだけ。自分の意見は二の次で聞き役になること」を運営で心掛けてきた。一方で、会員の一人として、グラウンドゴルフやカラオケなどを楽しでいる。「会に入って、大勢の友達ができた。楽しくないとできないですよ」と笑う。



 ○...現在、4世帯で住んでおり、旅行に行くこと、ひ孫と一緒に食事をすることを何よりも楽しみにしている。今後の目標は、地元の「禅寺丸音頭」「あさおまつり唄」「柿生音頭」の継承だ。「無理をしないで、体が動く限り踊りを続けていきたい。それが生きがいですから」

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