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公開日:2023.01.06
新春インタビュー
魅力発信 愛着を高め
三瓶区長、今年の展望語る
新年にあたり、本紙では三瓶清美麻生区長にインタビューを行った。区長は、区制40周年を通して感じた麻生区の魅力や課題、市制100周年への取り組みなどを語った。(聞き手/本紙・麻生区編集室 中島崇雄)
--昨年は区制40周年一色の一年でした。
「いろいろなものが40周年をキーワードに回っていたような一年でした。65団体の皆さんと実行委員会を組織し、記念式典をはじめ、イベントや事業を行わせていただき、地域の方々も率先して40周年を良いものにしようとご尽力くださいました。新型コロナが少し落ち着いてきたタイミングだったこともあって、節目の年に久しぶりに顔を合わせて、何かを一緒にやるということが、非常に良かったなと思います。特に、区で最も大きな事業である『区民まつり』では、新百合ヶ丘駅の南北を一つにしようとマルシェとの合同開催や、『あさおの未来を描く絵画展』も駅北口から南口にかけて展示するなどして、40周年の機運も盛り上げていただきました」
--区長就任2年目で新たに見つけた魅力は。
「就任した時も、麻生区の魅力は、芸術文化、自然と感じていましたが、改めて人と自然が豊かな素晴らしいまちだなと実感しています。皆さん、まちづくりにかける思いが熱く、長年ここに住んでいる方もそうですが、若い方や、小さなお子さんをお持ちのお母さんたちが、行政が手が届かないような小さなところを見つけて、解決しようとか、人づくりに取り組まれていることが印象深いですね。また、劇団民藝さん、読売日本交響楽団さんの拠点がある黒川に、日本オペラ振興会さんの稽古場が新たにできました。日本を代表する文化団体の施設が増えたことで、さらなる魅力が発信できるのではないかとわくわくしています。自然と芸術文化は親和性があり、人生を豊かにする上でも欠かせないものだと感じています。ここから新しい劇や音楽が生まれ、全国に羽ばたいていく。その発信地が麻生区であることによって、麻生区はすごい、芸術のまちだよねと改めて感じてもらうことで、まちに愛着をもっていただけると思います」
――新年度、麻生区として取り組む予定の事業はありますでしょうか。
「今年は、何か新たに大きく打ち出すというよりも、いろいろなものを拡充をしていく年になります。市制100周年、全国都市緑化フェアのプレの年として、機運を盛り上げていく。例えば、花いっぱい運動をさらに広げて、皆さんで花を植えたり、緑を増やす。そんなことができたらいいなと思いますね」
夢が実現できる実行力を
--麻生区の魅力である緑の維持・管理の大変さを区民の皆さんから聞くことが多いです。
「麻生区の魅力である緑や自然をいかに育て発信していくかが大事ですし、行政が果たす役割も大きいと思います。皆さんが求める緑や公園をどのように維持・管理していくのか。それを考えるきっかけが緑化フェアではないかと思います。これを機に持続可能な仕組みづくりを考えられたらと思っています」
--麻生区としての喫緊の課題は。
「コロナの感染症対策を含む、安全・安心のまちづくりです。自然災害が甚大なものになっている中で、より実践に即した訓練を行い、麻生区の安全・安心なまちづくりを皆さんと一緒に行っていきたいと考えています。麻生区は7区の中で最も高齢化率が高い一方で、元気なお年寄りが多くいらっしゃいます。住み慣れたまちで生き生き暮らしていくためにも、地域包括ケアシステムの取り組みが重要であり、進めていく必要があります。ウィズコロナ、アフターコロナの中で、人と人のつながりをどう育んでいくのかも大きな課題です。麻生区は、1年間で1万人弱の転出入があります。そうした中で、新しく区民になられた方たちとどのようにコミュニケーションを形成していくか。高齢化による後継者不足の問題もあります。町内会・自治会をはじめ、各団体の課題ではありますが、それを支援していくのも区役所の役割だと考えています」
--区制50周年に向けた一歩の年になります。
「次の10年は大きくいろいろなものが変わりそうな気がしています。行政の大きな役割として、区民の皆さんが何を求め、どういうまちづくりをしていくかを、職員が今まで以上にまちに出て、区民の皆さんと一緒に汗を流すなどして肌感覚で感じることが大事だと考えています。区制40周年や50周年は区民の皆さんには自分ごととして捉えていただけるのですが、市制100周年というと麻生区は特に遠い感じがすると思います。川崎市の100年を知ることで、麻生区の魅力、生い立ちを改めて紐解いたり、より麻生区に愛着がわくようなことができたらと思っています」
--最後に区民の皆さんにメッセージを。
「今年を一字で表すと『白』です。50年に向けての新たな一歩という意味と、干支のウサギのイメージ。何より市制100周年の1年前なので、上に一を加えると『百』になる。白の中に線を足せば『自ず』『自ら』という字になる。一つ何か加えることで自分というものに新たな発見があったり、そんな1年であったらいいなと思っています。昨年、川崎フロンターレの谷口彰悟選手(昨年12月末に退団)と山根視来選手がW杯の日本代表に選ばれ、麻生区役所で壮行会を実施しました。その時に、山根選手は子どものころの夢が叶った、夢の舞台に立てることの喜びを語ってくれました。いろいろな事業が再開されて、子どもたちが、区民まつりなどでダンスやスポーツ、合唱、合奏などをしていたのが素敵だなと感じました。そういった子どもたちの夢を応援してあげたいし、それができる区でありたい。区民の方たちが夢を描ける区でありたいと思っています。夢を語ったり、聞くだけではなく、夢を実現できる実行力というのものを持っていたい、さらに次の大きな夢に進める、そんな区、区役所でありたいと思います。
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