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麻生区 人物風土記

公開日:2023.01.20

昨年末、CD「Acorstic Guitar Stream おもちゃ箱」を発売した
中北 英紀さん
王禅寺西在住 66歳

「不思議な縁」紡ぎ、音に

 ○…薬剤師でありながら長年に渡り音楽活動を続け、昨年末にアコースティックギターのCDアルバムを発売した。演奏に使用したのは、今では貴重な、戦前に作られたヴィンテージのギターだ。2年以上かけて懇意のミュージシャンと作り上げた。「プロ奏者からも評判がいい。何より、聞いた人がほっとするような音楽になっている」と自信を見せる。

 ○…和歌山県出身。中学1年生のとき教則本を手に独学でギターを始め、ブームもあったフォークソングの演奏を楽しんだ。ミュージシャンに憧れはあったが、高校を卒業後に上京し、昭和大学の薬学部へ。趣味でギターは続け、30歳のときにはコンテストで本選に出場。40歳以降には「ヴィンテージギターの音を届けたい」と2枚アルバムを自主制作した。自宅のスペースを活用し、若手の演奏録音にも積極的に協力している。

 ○…40年前に開業し、百合丘と多摩区で調剤薬局を経営してきた。薬局内でコンサートを行うなど地域に身近な薬局づくりに尽力。医療コンサルタントとして病院の開業にも携わり、「地域医療に貢献できたかな」と笑う。現在は経営から退いたが、2020年には自ら手掛けた絵と文章で、薬と体のしくみを親子で理解できる絵本を出版。多才な一面を見せる。

 ○…今回のCDには、中学生のときに出合った教則本の著者でギタリストの小原聖子さんら、知り合った名だたるミュージシャンが多く参加。収益を子ども専用の相談機関・チャイルドラインの支援にあてる趣旨にも快く賛同してくれた。「この地域だからこその出会いもあり、不思議な縁がいっぱい」と充実感を滲ませる。そんな縁を大事に「楽しい音楽や、人と人とのつながりをつくりたい」と夢を語る。

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