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麻生区 人物風土記

公開日:2023.04.21

麻生消防団の団長に4月1日付けで就任した
碓井(うすい) 純さん
下麻生在住 71歳

信頼する仲間と共に

 ○...144人が所属する麻生消防団の団長という大役に就いた。「70歳を過ぎてから団長を務める人も少ない。拝命したからには任期をしっかり全うしたい」と抱負を語る。ここ3年はコロナ禍でポンプ操法大会が中止となり、出初式も今年ようやく規模を縮小して開催した。活動をコロナ前に戻してくことを最優先に取り組んでいく。「団本部、幹部、消防署と相談しながら進めていきたい」と意気込む。

 ○...消防団に入団したのは1991年4月。もともと交通指導員を務めていたが、地元の先輩に誘われた。いつ起こるかわからない火災や災害。区民の人命、財産を守るために、いざというときは駆け付け、消火や消防署の後方支援を行う。そのために繰り返し行う訓練。消防団の使命にやりがいを感じている。活動する中で、築いてきた仲間との信頼関係や絆は財産だ。「団に入っていなかったら知り合うこともなく、交流もできていなかった。大変だけど楽しいですよ」

 ○...生まれも育ちも柿生。少年時代は、家の周りの田んぼで野球をしてよく遊んだ。現在は、地元で制御盤の製造会社を営む傍らで、麻生不動院の世話人も務めてきた。柿生郷土史料館の支援員を務めるなど、地元への愛着も強い。「周囲の人たちは、幼いころから知っているメンバー。だから、やりやすいですね」とほほ笑む。

 ○...全国的に消防団員の高齢化、なり手不足が進む。麻生区も同様だ。「具体的な解決策はない。だからといって災害や火災はいつ何時起こるかわからない。そのためにも、訓練を続けていくことが大事」と使命感に燃える。徐々に活動を再開する中で、団員同士、消防署との連携を深め、有事に備えていく。地元の守り手をけん引する。

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