女性視点の防災力向上を
無所属　月本琢也さん

北欧発祥「クッブ」の県会長も兼務

　的を狙って薪を投げ、陣地を取り合うスウェーデン発祥のスポーツ「クッブ」。麻生区内でも新ゆりアートパークスや、白鳥公園で練習や体験会を実施するなど、神奈川県クッブ協会の会長として普及に力を入れている。「幼い頃からスポーツが苦手。でもクッブは年齢、性別問わず楽しめる奥が深いスポーツ。皆さんに体験してもらいたいですね」と笑顔で魅力を語る。

　今、熱を入れているのが書道。１年前から地元の書道教室に通い、地域の子どもたちと一緒に習う。日に日に字がうまくなっている実感があるという。「先日、公文書に初めて筆で名前を書いた。歴史に残る書類に書けたことはうれしかった」と目尻を下げる。

　防災について学ぼうと、昨年研修を受講したことがきっかけで、防災士の資格を取得。その知識を生かして、自治会・町内会の自主防災組織に防災訓練のメニューを提案したり、楽しくアウトドアスキルを身に付けられるような活動を今後行っていくことも視野に入れる。また女性視点を強化した防災力の向上を今後のまちづくりの課題に挙げる。

　「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」。福沢諭吉の言葉を胸に、これからも区民との対話を重ねながら、地域と人をつないでいく。