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麻生区 人物風土記

公開日:2023.07.14

麻生市民交流館やまゆりで最終公演を迎える「愛舞水ミラ来ル(アイマイミーミラクル)」の代表を務める
細見 玲子さん
鎌倉市在住 55歳

「表現」ツールにつながる

 ○…コンテンポラリーダンス、パントマイムで心を表現する「愛舞水ミラ来ル」のファイナル公演が7月30日に開催される。市の講座をきっかけに、麻生市民交流館やまゆりを中心に活動を始めて13年ほど。区切りを迎え強く感じるのは、メンバー、観客、そして公演を支え続けた同施設技術スタッフ「やまゆりテック」への感謝だ。「暗転など無理なお願いにも懸命に応えてくれた」と謝意を示す。

 ○…表現の道に進んだきっかけは、3歳のときに見たパントマイム。「何もないのに色や景色が見えた。あの感動を自分も人に届けたい」と、日本女子体育大学舞踊科に進学し、目に見えないものを表現する抽象的なマイムを学んだ。研鑽のため英国に留学したのち、国内の団体でパフォーマーとして活躍の場を広げ続けた。

 ○…「心と体は密接に連動している。よりよい表現のために学びたい」と、心理学やヒーリングなど心に関わる勉学に励む。大学時代の恩師の「コミュニケーションをとることは、互いの違いを認め、尊敬することにもつながる」という教えを胸に、現在はパフォーマーの傍ら「こころとからだの調律師」としても、人の心に寄り添う。「その人の軸をつくる本質的な部分にたどり着くようサポートしていきたい」と強い使命感を持ち、前へと進み続ける。

 ○…「根底にある自分自身をさらけ出し、観客が共鳴することで、また自分を認められる」と、表現に対する思いをまっすぐに語る。自身も体を動かし表現する立場であるのと同時に、指導や講座なども行う。「答えを見つけよう、汲み取ろうとする姿に私も育ててもらった」と感謝を伝える。表現を通じ、自身、そして人々の心の核とつながり続ける。

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