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公開日:2023.08.04

新百合丘一輪車クラブ
悲願の団体日本一に
世代超え切磋琢磨

  • 優勝した団体メンバー=提供

  • 左から山本さん、菅さやかコーチ、棟方さん=提供

 区内で練習する新百合丘一輪車クラブが7月23日に開催された「全日本一輪車競技大会」の10人以上の団体部門・ラージクラスに初出場し、初優勝する快挙を果たした。団体戦での優勝は15年ぶり。ペア部門でも2ペアが総合優勝、準優勝する好成績を収めた。

 昨年までは9人以下のスモールクラスに出場しながらも、表彰台を逃していた。今年はメンバーが揃い、現在活動する中学2年生から社会人までの10人全員で初めてラージクラスに挑戦。初出場、初優勝を飾った。団体戦での優勝は15年ぶり。

 チームのまとめ役を務めた棟方翔也さん(20)と山本聖華さん(20)は「メンバーは年齢や出身チームも異なる。シンクロした演技をするのは大変だった」と振り返る。4月初旬から練習を積み重ねる中で「年齢や技術に関わらず本音を言える関係性ができ、切磋琢磨できた」と勝因を語った。

多くの壁乗り越え

 大変だったのは練習日程の調整。メンバー全員で集まれたのは日曜日のみ。平日の練習では少人数でも練習を重ねた。

 4月からは練習中に捻挫や靭帯損傷など、怪我をするメンバーも相次いだ。演技構成などを変更しながら、気力を絶やさず練習に励み続けた。

 同クラブの菅(かん)典子代表は「最初10人のレベルや足並みが揃わなかったが最後の1週間で怒涛の追い上げを見せてくれた」とメンバーを称賛した。

ペア部門も快挙

 同クラブからは高校生以上ペア部門で棟方さん、山本さんが総合優勝、中学生の部ペア部門では下田実來さん(14)と日野あかりさん(13)が準優勝を果たした。

 総合優勝した棟方さんと山本さんは、小学生のときは所属チームが異なり、1位を争うライバル同士。棟方さんが昨年同チームへ加入し、今年の春から初めてペアを組んだ。「家族のように言い合える関係になった」と2人は笑顔で語る。

 3月末から続けてきた週に6回、3時間の練習の成果が結実。2人は「夢は新百合丘でソロ、ペア、団体の3冠」と意気込みを語った。

 菅代表は「団体、ペアともにクラブの強みの『技を際立たせる演技の構成力』が評価されたのでは。今後も高みを目指していきたい」と意欲を見せた。

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