麻生区 文化
公開日:2023.08.18
地元産の「辛い」食材で汗を
夏バテには温かいものを
暑い夏に、辛い物で汗をかいてみては--。
区内でSNSを活用したり、企業等と連携しながら、地元野菜の魅力を発信している若手農家グループ「畑から、台所へ。」。代表を務める井上広基さんの「いのうえのうえん」では、一般的な唐辛子だけでなく、唐辛子の一種・ハラペーニョやタバスコを育てている。
ハラペーニョは、青唐辛子の一つで、熟してくると赤くなる。タバスコは、調味料の原料となる唐辛子で、こちらも同じく、熟してくると赤く変色していく。井上さんによると、ハラペーニョは肉厚でタコスに入れたり、ピクルスにして食べると美味しいという。タバスコは、香りが良いのが特徴で、ともに「結構辛い」そう。新百合ヶ丘駅前の小田急OXで販売している(不定期)ほか、黒川のターナーダイナーで料理として使われている。
防空壕きくらげキムチ
キムチも、辛い食べ物の一つ。区内栗木にある戦中の防空壕を活用して栽培された「防空壕きくらげ」を使った「防空壕きくらげキムチ」は、きくらげを生産販売する(株)熱源と、おつけもの慶(川崎区)がコラボして誕生した。
おつけもの慶のキムチは、しっかりとした辛さの中に甘みを感じ、濃いめの赤色の唐辛子をふんだんに使用。ニンニク、イカの塩辛、果物など数十種類の原材料を調合したヤンニョムと素材を和えている。カルシウムの吸収や骨を丈夫にすると言われるビタミンDや、食物繊維を多く含むきくらげとの組み合わせは、辛さで汗をかきながら腸活もできる逸品だ。
現在は、麻生郵便局前、栗木の栽培所前にある自販機で金曜日夕方から月曜日まで販売されている。
バランスの良い食事を
冷たいものを食べたり、飲みすぎると、胃腸が弱りお腹を壊してしまうことも。区内で地域活動を行う管理栄養士の田澤梓さんによると、温度の高い体の中から温まる料理や、消化吸収の良いものを食べることで弱った胃腸を助け、夏バテ防止につながるという。田澤さんは「唐辛子やニンニクは一時期的なものなので、うどんや、白いパン、パスタがオススメ」と話す。注意する点として「例えば、肉でもステーキではなく鳥のつくねにしたりと、硬いものよりも柔らかいものが良いでしょう。栄養に偏りがなく、バランスよく食べることが大切」と呼び掛けている。
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