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公開日:2023.08.18

白山在住高橋大地さん
囲碁全米大会で準優勝
前回出場の4位超え

  • 準優勝の盾を手にする高橋さん

 白山在住の高校2年生・高橋大地さんは先月、アメリカ・オハイオ州で行われた同国内最大規模の囲碁大会「US GO CONGRESS2023」の全米オープンに出場し、準優勝に輝いた。年齢、国籍を問わず278人が出場した同オープン。4年前に出場した際の4位を超える好成績に「満足はしていないけど、良い経験ができた」と笑顔で語る。

 同大会は、毎年開催されている全米で最大規模の囲碁大会。主にプロが出場する全米マスターズと、アマチュアが出場する全米オープンの2部門が行われた。高橋さんが出場したのは、全米オープン。年齢、国籍を問わず、278人が参加した。

 同大会は、6日間にわたって、勝った人同士が対戦していき、勝ち数が多い人が優勝するスイス方式で行われた。高橋さんは初戦から勝ち星を積み重ね、通算5勝1敗で準優勝に輝いた。

 アメリカに住んでいた4年前に参加した際、知り合ったアメリカ人の友人が同大会に参加することを知って、会いに行き、一緒に大会に出場しようと決めたという高橋さん。「2位という結果は満足ではないけど、人数も多くレベルの高い大会だった。アメリカに住んでいた時の友人と会えたし、対局後の検討も英語だったので、良い経験ができた」と満足していた。

高校で団体全国優勝

 高橋さんが囲碁を始めたのは小学校入学前。祭り会場で体験したことをきっかけに囲碁を習い始めた。小6の時に文部科学大臣杯・少年少女囲碁大会の全国大会で準優勝に輝いた。

 その直後、両親の仕事の関係でアメリカに転居。2019年には今回出場した大会で4位入賞。20年8月に帰国後、神奈川県大会で優勝を重ね、全国大会に5回出場した。

 進学した慶応高校で棋道部に入り、中心選手として、神奈川県大会の団体戦、個人戦で優勝。これまでに全国大会に個人では5度、団体では3度出場し、今年春には全国選抜大会で同校初の団体優勝に大きく貢献した。「中学まで棋道部がなかった。高校に入って部活に入り、部として団体で初めて全国優勝できた。優勝できてうれしい」と声を弾ませる。

 入学当初から活躍し、充実した囲碁生活を送る高橋さん。「中学の途中までアメリカにいて、全国大会に行けなかった。ブランクがあったので、少し不安もあった。高校もプロを目指していた人たちがいてレベルが高いと感じている」と胸の内を語る。今後の目標も全国優勝だ。「囲碁を始めたときからの夢が全国優勝。団体はまた狙えると思うし、個人でも勝ちたい」と抱負を語った。

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