麻生区 コラム
公開日:2023.08.25
柿生文化を読む
シリーズ「草創期の柿生中学校」柿生小学校の移転その2【2】文:小林基男(柿生郷土史料館専門委員)
先生はユニークで面白い先生でもあったのですが、決断力もある先生でした。柿生中学校に正式赴任に先立ち挨拶にみえた時、応接室に通されて、見るとテーブルの上に団扇が一本置かれていました。取り上げてみるときれいな映画女優さんの顔写真がありましたが、その顔に万年筆で眼鏡と髭がつけられていたそうで、先生は『三十周年記念誌』に自らこの事実を書かれ、最後に「随分面白いところだなと思いました。」と結ばれています。こう言うことがさらっとお書きになれるのですから、おおらかで気さくな校長先生だったのでしょう。赴任から1ヶ月も経たず、夏休みに入った直後、御殿場東山湖畔へ2泊3日のキャンプに出掛ける当日、生憎箱根方面に台風が接近中で雨脚が激しくなり、決行か延期かの判断が問われました。学校に集まった生徒たちは、行きたい一心で出発だけを願っていたのですが、「キャンプは天気の良い時に行くに限る。今日は延期にする」と決断、数日後の予約を取り直して愚図る生徒を説得、快晴の日のキャンプにつなげて、生徒や父母に喜ばれています。
(つづく)
ピックアップ
意見広告・議会報告
麻生区 コラムの新着記事
コラム
求人特集
外部リンク
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!













