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麻生区 トップニュース教育

公開日:2023.09.22

桐光学園高校岩永さん
国際地学大会で銀
分析力、思考力評価され

  • 賞状と盾を持つ岩永さん

 桐光学園高校3年の岩永龍樹さんが、8月20日から26日にかけてオンラインで開催された「第16回国際地学オリンピック」に日本代表として出場し、銀メダルを獲得した。

 地学は、地質学や気象学など、地球に関係する現象、物質を研究する学問。同大会は国際地学教育協会が主催し、地学分野に秀でた生徒の発掘と地学学習、国際交流促進を目的に、2007年から開催されている。16回目となる今年は、32の国と地域から172人の生徒が参加した。

 日本からは、3月の国内大会で最終選抜者10人の中から選ばれた4人が代表選手として出場。地学に関するデータ分析と思考力を問う個別試験の部で、4人とも銀メダルに輝いた約34人の中に選ばれた。

 昨年は国内大会に出場したものの、最終選抜に残ることができなかった岩永さん。今回日本代表として出場したことに対し、「国際舞台に立てたことがうれしかった」と喜びを見せた。

 オリンピック期間中には、各国のチームで事前に行った野外調査について共同発表も行った。

 オーストラリアやインドなど海外の生徒たちと組んだ国際チームで地球システムに関するプレゼンテーションにも参加。Zoomを用いて活動し、発表を行った。「リーダーシップや発表の独創的なアイデアなど、海外の選手の力を改めて実感した」と振り返る。

研究対象の多さが魅力

 岩永さんは小学校1年生のときに見た金環日食に心を奪われて以来、天体に惹かれた。「地学は身の回りの鉱物など小さいものから、宇宙という大きいものまで研究対象がさまざま。学んでいて面白い」と魅力を語った。学校の授業では専攻科目にないため「参考書が少ないので勉強しづらく、認知度も低い」と岩永さん。「進学しても天文分野を専門に学んでいきたい」と将来について語った。

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