麻生区 トップニュース教育
公開日:2023.09.29
柿生小学校
150周年祝い 壁画制作
保護者・地域「オール柿生で」
今年11月に創立150周年を迎える市立柿生小学校で現在、記念事業の一環として、児童のイラストをもとにした壁画の制作が進められている。近隣に住む元壁画職人・堀川賢二さんらの協力のもと、完成を目指す。
「形に残るものをつくりたい」という子どもたちの声から制作が決定した壁画は、横約18メートル、縦約3メートルの渡り廊下の外壁に描かれている。多数の応募の中から全校児童の投票でシンボルマークとして選ばれた秋葉この実さん(5年)の作品と、子どもたちのイラストで埋め尽くされる予定だ。
イラストは夏休み前に「大好きな柿生のまち」をテーマに児童から募集。好きな店や景色が描かれた約200作品が集まり、そのうち80作品が選ばれた。
制作にあたり、保護者からの推薦で近隣に住む元壁画職人の堀川賢二さん(82)が協力することに。8月30日から開始し、11月18日(土)の記念式典に間に合うよう、作業を行っている。
堀川さんは「子どもたちの作品を忠実に再現する」ことを重視。毎日イラストの下書きを進めている。作業をしている堀川さんに対し、児童たちからは「暑いから気を付けて」「水分補給を忘れずに」など気遣う声も。堀川さんは「やる気のスイッチになっている」と笑顔を見せ、「最後の仕上げは子どもたちに任せる。自分たちの意思で完成させてほしい」と思いを語る。
150周年記念事業のコンセプトは「児童、教職員、保護者、地域全てが協力する『オール柿生』でのお祝い」。壁画制作の中では、保護者に色塗りの協力を要請するなど、コンセプト実現に向け活動を進める。
杉本眞智子校長は「子どもたちや地域の人たちが、見る度に今回の記憶を思い返せるような作品になってほしい」と完成に向け、期待を膨らませた。
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