麻生区 意見広告
公開日:2023.09.29
連載107
区役所に「おくやみコーナー」設置を
みらい川崎市議会議員団 こば りか子
家族を亡くした方は死亡手続きを行うため区役所を訪れますが、どこの窓口で何をすれば良いのか分からず、右往左往しながら、ひとつが終わればまた次の窓口に並び直す。何種類もの書類への記入、しかも「麻生区」から書かなければならず、さらに不備があれば、また出直さなければならない。「ワンストップで対応できる窓口があればいいのに」と、親族を失った悲しみに浸る余裕もなくイライラと手続きを行った経験のある方も多いのではないでしょうか。
区役所で渡される「おくやみガイドブック」は、内容が麻生区に特化したつくりになっていないばかりかモノクロでコピーされているため、年金手帳等、色で区別されているものでさえ、分かりづらいものとなっています。昨年、私も父を亡くし、他都市に住む家族が手続きに行った際に同じような思いを経験したことから、昨年12月議会で区役所に「おくやみコーナー」設置を提案しました。それが功を奏したのか、8月末に示された令和5年度サマーレビューの課題に「区役所機能の強化」として「おくやみコーナーの設置」が初めて挙げられました。
サマーレビューというのは、来年度予算編成に向け、実施に当たり確認・調整が特に必要な事業・施策や、本市が直面している課題への対応等を中心に各局が課題提起をし、行政幹部等が意見交換や情報交換を行う場です。「予算編成に際しての留意点」では「『市民目線に立った行政サービスを総合的に提供する区役所』等の実現に向けた取組を進め、所要の予算措置を講じる」とし、「区役所機能の強化」として「おくやみコーナーの設置」に向けた検討状況が示されました。しかし、結果は「報告のみ」となっており、このままではオータムレビューには含まれず、来年度の予算化がされない可能性があるため、令和5年第4回定例会の代表質問で取上げました。答弁では、「今後、単独世帯の増加や御遺族の高齢化などにより手続きされる方の負担増も懸念されることから、現在配布している『おくやみガイドブック』の見直しも含め、御遺族に寄り添ったサービスを提供することを目的とする『おくやみコーナー』の設置に向けて他都市を調査し、区役所の意見を聞きながら庁内調整に取組む」とのことです。
こうしたなか、9月21日付朝日新聞多摩版に「府中市役所は、死亡届・世帯主の変更等、多い人では6課、20種類以上の書類を記入する必要があり、府中市長が家族を亡くした際に、手続きの煩雑さに戸惑ったことから、『おくやみコーナー』を新設した」との記事が掲載されていました。
死亡手続きの煩雑さの課題は、誰もが何度も経験することではないため見過ごされてきましたが、誰もがいつかは経験することです。その時に戸惑うことがないように何とか実現させたいと考えています。ぜひ、みなさんのお声を聞かせてください。
みらい川崎市議会議員団 木庭理香子
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TEL:044-299-7360
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