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公開日:2023.10.06

わんわんパトロール
散歩時に声がけ、見守りを
グッズ貸与は市内初 

  • 宮野会長らに見守られながら散歩に出発

 麻生区安心・安全まちづくり協議会(宮野敏男会長)は10月2日、ペットの散歩を通じて安全パトロールを行う「わんわんパトロール」の出発式を新百合ヶ丘駅南口ペデストリアンデッキで開催した。同パトロールは、区民にグッズを提供し、散歩をしながら地域の防犯力向上を高めることが目的。宮野会長は「活動の輪を広めていきたい」と抱負を語った。

 「わんわんパトロール」は、安全パトロールの参加者を募り、ペットの散歩を通じて、子どもや高齢者の安全など地域への気配りや声がけなどに協力してもらうことで、地域の防犯力を高めることがねらい。参加者には、散歩時に使用できる手持ちバッグ、肩掛けバッグが貸与される。

 出発式には、宮野会長、玉置敏也麻生警察署長、山本奈保美麻生区長らが出席。事前に事業への参加登録をした4組が愛犬と一緒に参加した。宮野会長は「地域の安全のためにも、このシステムを広めていきたい」とあいさつ。玉置署長は、今年、同署管内で高齢者が散歩中に帰宅できなくなったなどの事例が111件(9月24日時点)、子どもの迷子が17件(同)、空き巣被害12件(同)発生していることに触れ、「散歩中に子どもや高齢者への気配りと声掛けをお願いしたい。不審者などを見掛けたら110番を」と呼び掛けた。

 今回愛犬と参加した角(す)南(なみ)ゆり絵さんは「PTAの見守り活動をやっているけど、今回は犬の散歩にプラスで参加できる。バッグも使いやすそう。地域で活動を広めていきたい」と感想を話した。

 市内で同様に「わんわんパトロール」を実施しているのは、中原区のみ。パトロール用のグッズを提供するのは麻生区が初となる。10月2日時点で、パトロール登録者は80人。山本区長は「安全安心の住みやすいまちにしていくためにも、活動に参加してほしい」と話している。

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