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麻生区 コラム

公開日:2023.10.20

区民記者が走る! vol.30 2023年 October
麻生区のミシシッピーアカミミガメ

  • 珍しく鶴見川に姿をみせた在来種のニホンイシガメ。今や準絶滅危惧種だ=写真提供 和光大学 齋藤透 氏

  • 仲原照男記者

 区内の川、池などでよく目にする野生のカメ。条件付き特定外来生物である、ミシシッピーアカミミガメ以外の種類は見つけにくい。

環境省(2016年)によると北海道等を除く全国に、推定約800万匹が野生化しているという。これは今年1月の埼玉県の人口より約70万多い。理由はいくつか考えられるが、一つは輸入量だ。1990年代には年間100万匹程度、2002年でも60〜70万匹程度が輸入されていたと推定されている。また、産卵は1度に20個程度、年に2―3回行い、温度によってオスだけ、メスだけとして孵化する。一度の交尾で数年間、有精卵を生むことができる。

 1970年代にサルモネラ菌を媒介すると報じられ、捨てる人が相ついだようだ。今や圧倒的な数となり、ニホンイシガメとの交雑や食害等で、在来の動植物を危機に追い込んでいる。ペットとして飼うこと、少数の友人にあげること等は問題ないが、捨てたり売買すると、罰則が適用されることがあるので注意したい。詳細は環境省HPを。

 

区民記者とは?

地域活動が盛んな麻生区で活動する団体にスポットライトをあてるために、麻生市民交流館やまゆりを運営する認定NPO法人あさお市民活動サポートセンターが中心となって、文章を書くことが好きな区民で活動しています。

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